妊娠中や授乳中にCBDを摂るのはおすすめしない理由は?【事例も紹介】

妊娠中や授乳中にCBDを摂るのはおすすめしない理由は?

妊娠中や授乳期にCBDを摂取することは推奨されておりません。

アメリカ合衆国保健福祉省配下の政府機関であるアメリカ食品医療品局(Food and Drug Administration:FDA)は、CBDを妊娠中や授乳期間中に摂取するべきではないと強く主張しています。

確かにCBDは抗うつや痛みを解消する効果が見込めますが、CBDを妊娠中や授乳期に摂取することで、母体や胎児にどのような影響を及ぼすのかは十分な研究結果がないことが、推奨できない主な理由です。

その中でも今回は、過去の実験結果から具体的に妊娠中や授乳期でのCBD摂取が身体へどのような影響を与える可能性があると発表されているかを紹介します。

妊娠中や授乳期にCBDを摂取することでの身体への影響

先述の通り、現時点でもCBDが妊娠中や授乳期に与える影響についてのデータは世界でもまだ不十分だと言われております。

その中でも、いくつかの研究結果によって、妊娠中や授乳期でのCBDの摂取は以下のようなリスクがあることが発表されています。

  1. 胎児のエンドカンナビノイドシステムの発達を過度に早めてしまい、脳に後遺症が生じる可能性がある *1
  2. 胎児が男の子である場合、その子の生殖機能障害を生じる可能性がある *2

妊娠中のCBD摂取により、胎児の脳に後遺症が生じる可能性がある

1の研究結果で挙げられているエンドカンナビノイドシステム(Endocannabinoid system:ECS)とは、私たち人間がみんな体内に備えている機能です。

ECSは「睡眠」「痛み」「気分」と言った神経に関わる期間を適切にコントロールするように身体の中で働きます。

現代人はこのECSの働きが弱まっていると言われており、ECSがうまく働いていない状態を「カンナビノイド欠乏症」といいます。

カンナビノイド欠乏症になってしまうと、「発作」「気分障害」「吐き気」「片頭痛」「疲労」といった身体の問題を引き起こしやすくなります。

CBDは体内で不足しがちな内因性カンナビノイドの代役として作用し、ECSを正常に機能するように整えてくれることで、抗うつ、不安、疲労、てんかん、不眠症といった症状を改善するのです。

お気づきかもしれませんが、私たちがCBDを摂取する背景には、このエンドカンナビノイドシステムが欠落しているという課題があるためです。

妊娠中に母体から胎児へCBDを供給することは、エンドカンナビノイドシステムの発達を過度に強めてしまう可能性があると言うことになります。

必要としていないのに与えられることで、逆にダメージを与えてしまう。そのような可能性があると言う研究結果です。

胎児が男の子である場合、その子の生殖機能障害を生じる可能性がある

この実験結果では、妊娠したマウスに対してCBDを毎日与えた結果、生まれた雄のマウスはCBDを摂取していない通常の健康的なマウスに比べて精子の数が20%少なかったことが分かったことが明らかになっています。

ただこれはマウスを使った実験であるため、人間に対しても完全に同じ結果をもたらすとは限られづ、研究の余地は大いにあると言われております。

それでも、CBDを妊娠中に摂取することで胎児に何かしらの影響を及ぼす可能性があるということが顕著に分かる実験です。

経験者からはポジティブな意見もある(しかし短期的で、長期的な見解ではない)

アメリカでは、マギー・フランクという女性の話が有名です。彼女は『Parents Magazine』という雑誌の中で、妊娠中に毎日3mgのCBDを摂取したことで、毎日20~30回の妊娠悪阻(にんしんおそ:妊娠中にくる吐き気)がなくなり、食欲も戻り、よく眠れるようになり、妊娠中に動くことも苦ではなくなったと語っています。

また、Parents.com というメディアの中で、ジェニファー・ファリスというヨガインストラクターの女性が妊娠中にCBDを摂取したことで、妊娠による鬱の改善や、睡眠の質の向上があったと語っています。

確かにこうした実際に経験した方の事例は参考にはなりますし、CBDによる妊娠中や授乳期の母親への負担の解消に希望を見出せます。

ただ、やはり限定的な事例であり、これだけでCBDオイルを摂取しても安全であると受け取るのは少し踏みとどまった方が良いかもしれません。

妊娠中や授乳期でのCBD摂取の影響はまだ研究段階

最初に述べたように、世界的にもCBDを妊娠中や授乳期で摂取することで胎児や母体に与える影響についてはデータが十分にありません。

海外のメディアのみならず、アメリカ食品医療品局(FDA)、アメリカ産婦人科学会(American College of Obesterics and Gynecologists:ACOG)、米国小児科学会(American College of Pediatrics:ACP)といったアメリカで権威のある団体から発信されている情報も、まだ不十分であることは事実です。

個人的には、明らかに胎児へ悪影響を及ぼすと言われているタバコやアルコールの代替にCBDがなってほしいと願っておりますが、妊娠中や授乳期においてCBDを摂取することは十分に安全であるとはまだ言い難いです。

今後も新しく発信された情報があれば、HealthCBD内で紹介していきます。
少しでもお役に立てれば幸いです。ではまた!

参照

U.S. Food and Drug Administration. “What You Should Know About Using Cannabis, Including CBD, When Pregnant or Breastfeeding.” October 16, 2019. (2020年11月4日にアクセス)

Schneider, Miriam. “Cannabis use in pregnancy and early life and its consequences: animal models.” European Archives of Psychiatry and Clinical Neuroscience, July 2, 2009. (2020年11月4日にアクセス)

Dalterio, SL; deRooij, DG. “Maternal Cannabinoid Exposure. Effects on Spermatogenesis in Male Offspring.” International Journal of Andrology, August 1986. (2020年11月4日にアクセス)

CBD Oil for Pregnancy: How Moms Are Using It”, Parents.com, Dec 9 2018.(2020年11月4日にアクセス)

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